授乳中の人が喫煙していると、母乳にたばこの成分であるニコチンが入ります。(母乳のニコチン濃度は血中の3倍になります。)その母乳を飲んだ赤ちゃんは機嫌が悪くなったり、不眠、嘔吐、下痢などの急性ニコチン中毒症状が出ることがあります。慢性ニコチン中毒になったという報告もあります。
また、喫煙すると、体内のビタミンが消費されてしまうため、母乳に含まれるビタミンCやビタミンEが非喫煙者の半分くらいになってしまいます。そのため、乳児が摂取できるビタミンが減ってしまい、病気になる可能性が高くなると考えられます。さらに、母乳の分泌が低下して、母乳の出が悪かったり、出なくなってしまうこともあります。
一般に、母乳は人工のミルクよりも乳幼児突然死症候群(SIDS)を起こしにくいと言いますが、喫煙する授乳婦の場合は当てはまりません。喫煙をしている場合、ミルクよりも逆にSIDSを引き起こすリスクが高まります。
乳児にとって理想的な食事である母乳がニコチンで汚染されてしまうのです。少なくとも授乳中は喫煙を控えた方が良いでしょう。
授乳しているならなるべく早く禁煙するべきです。